いつもご支援ありがとうございます。
タイトルの件につきまして、2017年1月の譲渡分より金額を改定させていただきますので、お知らせします。
現在のご負担金額より、2000円~5000円ほど値上げさせていただくこととなりました。
里親希望の方には、ご負担が増え、大変心苦しいです・・・
ただ、ご存知のように昨今の様々な価格上昇もあり、医療費の負担も増えております。譲渡数も年々増え、たくさん譲渡すればするほど、経費がかさんでおります。今後も長く保護活動が続けられるようメンバーで考慮し、決めさせていただきました。
それぞれの金額の詳細につきましては、譲渡についてのお話の際に、ボランティアメンバーより詳しくご説明させていただきます。
何卒ご協力お願いいたします。
(また、先月よりお話継続中の方、トライアル中、トライアル予定の方などは、初めにお話しさせていただいている医療費のままですのでご安心ください)
以下に、
医療費についてのアニサポの考え方などをご説明させていただきますので、お時間がございましたらご一読ください。
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アニサポでは必要経費のほとんどが、犬猫の医療費です。
(シェルターのある団体さんは、土地代建物代などの不動産関係の固定費もあると思いますが、アニサポはシェルターはありません。)
どの子にも健康チェック、ワクチン、避妊去勢を実施し、ほかに治療の必要な医療ケアもして里親さんを募集しております。
健康な状態で、保護される子もいれば、治療、手術、長期の通院などが必要な子もいます。ご存知の通り、保険のきかない犬猫の治療費はびっくりするような金額になります。
一頭一頭、実際にかかった医療費は違いますが、譲渡の際の里親様の医療費のご負担は、それぞれ一律とさせていただいております。
これは、年齢、性別、大きさ(サイズ)、種類、病歴、などによって家族が見つかるチャンスに差が出ないように、という考えからです。
また、実際にかかった医療費を負担するのは里親様のほかにも、支援者の皆様からの寄付や募金、フリマでのお買い上げ、医療費をできる限り抑えてご協力いただいている協力病院の先生方、また、保護についての相談を持ち込まれた保護主様、通報者様などにもそれぞれの立場から命に対して責任を持っていただくという観点から金銭的なご負担をお願いしております。
それでも足りない分は、ボランティアが負担しております。
つまり、アニサポの犬猫たちの健康は、里親様、支援者様、動物病院様、保護主様、そして、ボランティアが協力し合って支えていく仕組みになっております。
資金がなくては、いくら気持ちがあっても保護して里親さんを見つけてあげることができません。特に、里親様がご負担いただく医療費は、次に保護する子のためにすぐに使ってあげることができる大切な資金です。
他団体様の譲渡の際の医療費負担については、詳細には知らないのですが、この地域で聞いた範囲ではどうやらアニサポの金額がものすごく高いとか、安いとか、そういったことはないようです。
以上のことから、今回の改定でさらにたくさんの保護ができ、ご縁が見つかるよう、ボランティア一同頑張ってまいりますので、なにとぞご理解いただきますようお願いいたします。
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なお、最後になりましたが・・・・
今日は「お値段」の話でしたので・・・
「命の値段」について、皆さんはどんなふうにお考えでしょうか?
ペットショップでは「子犬子猫」は価値が高く、生後半年を過ぎたら「お値打ち品」扱いです。1歳にもなれば、商品ですらありません。「価値はゼロ」です。
捨てられた犬猫は保護されなければ、その価値はゼロ以下、ゴミと同じです。(殺され燃やされてしまいます)
一方、保護された犬猫は商品ではないので、命の値段はありません。(医療費の一部負担は、命の値段の金額ではなく、経費のご負担です)
では、その価値はどこにあるんでしょうか?
譲渡会場でも、「若い子がいい」「子犬子猫がいい」というお話をよく聞きます。確かに、「長く一緒に暮らせそうだから」という点や、「パッと見て可愛い!」ということで、そのお気持ちはよ~くわかります。
では、わざわざ高齢だったり、癖が強かったり、ハンディがある子を選択して一緒に暮らすことって、どんな意味があるんでしょうか?
私たちはいつも上手くは言えないんですけど、こんな思いでいます。
年齢も性格も、身体的なハンディさえもその子の個性、
保護された経緯すらその子の背負った物語、
それもすべて含めて、「かわいい!一緒に暮らそう!」と思っていただけたら、
世界に一頭しかいないこの子と出会ったことを喜んでいただけたら・・・
そこに保護犬猫を迎える価値と意味があると思うんです。
運命の出会いとか、ご縁とか、よく私たちも使う言葉ですが、
その瞬間に関われることが、ボラにとっての何よりの幸せです。
「価値がない」大きくなりすぎたペットショップの犬猫も、
捨てられた犬猫も、
本当は、良い出会いがって価値を取り戻すチャンスがあれば、その子はもちろんその周りの人も幸せになれたかもしれないのに…
そんな想像すらされないまま、無残に殺されてしまうことが悔しくてなりません。
里親様は、保護犬猫を迎えて、医療費の一部ご負担をお支払いただくと、次の子の保護にもつながりますので、結果的に2つの命の保護に関わっていただくことになります。
つまり、医療費のご負担が 「2つの命の価値」を回復させるために使われると思っていただけたら…
そうやって一頭一頭がつながっていつか、安易に処分される子がいなくなりますように…
アニサポも、それを見届けていきたいと思います。
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