それぞれの役割を

本当は今回のレスキューの経緯をお知らせしたいのですが、

順を追ってお話しすると長くなりそうで…

今限られた時間でお話ししたい別のことを書かせていただきます。


いわゆる昭和の時代…

動物行政といえば処分するだけ…という頃は

犬猫を助けようとするボラ VS 保健所 

という構図があって、お互いがいがみ合うような雰囲気でした・・・


しかし平成ももう27年、いろいろなボランティア活動が行政と協働、協調しながら一つの目標に向かって活動する時代です。

お互いの得意分野、やらなければならないことを行い 尊重しあうことが問題解決につながります。


私たちは、保護ボランティアとして、どんな子も保護してあげたい、保護したからには、健康を整え、里親さんを探し譲渡する…これを淡々と繰り返すことが活動の基本です。それだったら、がんばれます。

今回も、理由はさておき、「保護したい」その一心で、昨日の緊急レスキューに入りました。


では、このような悲惨な状況に対して、行政の方は何をしてくださるのでしょうか?

繁殖業の届け出は?その資格は?監査はどうなっていますか?

このような経営者の状態で適切な飼育といえるのか?

頭には次々、色々な疑問が浮かびますが、

昨日現場を見た職員の方は、きっと同じ気持ちになって職員の方のできることを始めてくださったと信じています。

私たちは、ボラとして全力でレスキューを行っていきますので、現場の職員の方そして、その管理者の方もどうか、それぞれのお立場で動いていただき、現状から目をそらさず、闇に消えていった命を無駄にしないよう、お願いいたします。


また、今回以前からお付き合いさせていただいているNPO団体のファミーユ様の代表熊崎さんのご紹介で、議員さんや、マスコミの方にも声をかけていただき、現場を知っていただくことができました。ありがとうございます。

マスコミの方のお力で、多くの方にペット業界の現状を・・・ペットショップの子犬たちのお母さん、お父さんはどんなところで生きているのか?売れ残った子犬はどうなるのか?・・・そういったことを考えていただく機会になってほしいと思います。また、このような産業の構造に私たちも大きな疑問を持っておりますが、先々は闇に包まれてよくわかりません。そういった点も、解明していただけたらと思っております。


数日前にも、環境省から、犬猫の繁殖については出産回数の制限を設けるという方針を発表されました。無制限に出産をさせられ、内臓がいびつに癒着した母犬をたくさん見てきた私たちとしては、やっと!という思いですが、では出産回数を超えた母犬はどうなるのか?と思うと、新たな心配も出てきます・・・

こういった行政のおおもとにいらっしゃる方にもぜひ それぞれのお立場で、業者のための行政ではなく 本当の動物行政を行ってほしいと願っております。


今日、亡くなっている子たちのためにメンバーが花を用意したそうですが、現場保持のため、供養ができておりません。まだ、心残りなことがいっぱいです。