たくさん保護しています の落とし穴

保護ボランティアをしていると、今までに里親さんが見つかり幸せになった子をたくさん見ているので、「かわいそうに・・・この子だって幸せになれるはず!」とついつい、不幸な子を保護してしまいます…

 

保護することに一生懸命になってしまうと「募集中」の子がだんだん増えていってしまいます。

簡単なことなんです、出すより入れるほうが多くなったら、「在庫」(-_-;)は増えます。だんだん、増えて…何か月、何年かすると・・・・

置き場所さえあれば、置けるだけは増えますが・・・

そして、どんな子を募集していたのかどうかさえ分からなくなってしまいます!!!

 

たくさんいると、医療や、躾のケアは手が回らなくなります。

ケージやサークルにいる時間が増え、家庭で飼育したときの本当の姿がわかりずらくなります。すると、募集する際に細かい具体的な説明や紹介、アドバイスができなくなり、里親さん決定が遠のき、トライアルの失敗も増えます…

「たくさん保護しています」

「シェルターにたくさんいます」

という大きな団体さんはこの危険なループにはまりがちです。

たくさん保護しているから「すごい」団体さんではないんです。

あ・・・・・・・置き場所がたくさんあるからその点はすごいのかな?

 

何年も「募集中」の子・・・

もう少し手をかけ、医療ケアをして丁寧な募集をしてあげたら里親さんが見つかるかもしれないのに、なんだか、決まらない子…

人と接する時間が少ないと、人馴れしていない子になっていき、「里親募集できない子」になっていきます。

 

「保護すること」は、ある意味、えいや~っ!と勇気を出せばできるんです。それより、里親さんを探してあげることは何倍も手間と時間がかかり大変なんです。

その手間をたくさんの預かりボラさんと協力して、みんなの経験や知識を総動員して取り組んでいます。

 

もし、この団体に保護されなかったら、

他のボラさんが保護していたら

ささっっと里親さんが決まったかもしれないのに!

 

アニサポも、そんなことだけは言われないように、

しっかり「在庫管理」(^_^;)をしております。

ただ今、やや長期募集状態の子、といえば、

ラブラドールのももちゃ~ん♪   

狆の紅ちゃ~ん♪

よっ!二大女王!

 お二人とも、体調を崩していた期間もあったりして長めのアニサポ滞在となっております。少々ハンディがあるので、そう簡単には里親さんは見つからないとは思いますが!えも言われぬ個性を持ったなかなか味わい深い子なんですよ。いや正直、ちょっと、濃すぎる味付けです。

 

あせらず、あきらめず、わかってくれる家族を探していきます。

お二人さん、長い間、滞在していただいてもいいんですよ~

でもいつかきっと、お家を見つけましょうね~

 

 

 

ず~っと時間が過ぎて結果的に、よいお話がなかったってことがあるかも…しれませんが

私達が「譲渡不可、譲渡不適」というレッテルは貼ることはありません。

私達がこの子達の可能性を決めつけることはありません。

いつでも、新しい家族と暮らせるように、

フツーの犬らしい生活を心がけケアを続けていきます!