子ども達すらこんな目に合う時代に。

最近のニュースでよく聞く、児童虐待。

多くの方が心を痛めていることと思います。

叩かれたり、放置されたり、食べ物ももらえず…

 

頼るのは親しかいないのに、母や父からひどい目に合う子供たち。

 

虐待の疑いがあればすぐ通報を!という世の中になって、表面化しているだけなんでしょうか…昔からあることなんでしょうか…

 

 

 

子どもだからニュースになるのですが、

これがペットの犬猫だったら…

きっととても多くの犬猫たちが、

叩かれたり、放置されたり、食べ物ももらえず…

 

頼るのは飼い主しかいないのに…

 

外飼いの犬がひどい飼育環境だと、外から見えるので、ご近所の方がいろいろとお世話を焼いて何とか生き延びていたり、保護されたり、そういう例もたくさんあります。「よその犬だから」とほっとかない優しい人がいらっしゃるんですね。

 

「飼い主は何もしないから、毎日お散歩をして、お水をあげてうんちを拾ってあげているんだよ。だからあの家の犬は、私を見ると、甘えて鳴くの。飼い主には鳴かない。」っていう人。

 

「日除けもないところに犬小屋が一個あるだけで、あまりにもかわいそうだから、飼い主に交渉して、私が日よけを設置してあげたんだよ。」っていう人。

 

「飼い主は旅行に行ったまま何日も帰ってこないのに、犬だけ取り残されている」っていう話…

 

実際に、そのようなひどい環境から解放されて、新しい里親さんと出会い、幸せになった子たちもアニサポではたくさん見届けてきました。

 

 

 

でも、

お家の中までは何がどうされているのか、わかりませんよね・・・。

 

「児童虐待」のニュースを見るたびに、まったく見えてこない「ペット虐待」の影がちらっと見えるようで、さらに心が痛くなります…

「虐待飼育されているペットを飼育放棄させる」ことは、とても難しい案件で、私たちも何件経験しても、慎重に、大変気を使って取り組みます。

 

ニンゲンの子どもですら、簡単には解決しない問題です。

さらに犬猫たちは「命の価値が軽い」(犬猫は法律ではモノ扱いで、飼い主に強い所有権が与えられています)のが現状です。

 

子どもを保護する児童相談所に、強制的に保護する権限が与えられたように、犬猫たちの命を守るために、保健所や愛護センターも、もっと、飼い主に対して強く動いてほしいし、その権限を与えてほしいと思います。「いやいや、予算や人員的にも、とてもそこまでは…」ということであれば、海外事例を習って、保護団体にも何らかの権限を持たせてほしいと思います。そうなったら「こんなかわいそうな犬猫がいるんですが、どうしたらいいでしょう…」という相談にも、もっと積極的にかかわれるようになるんですが。

 

 

飼い主が飼育放棄しない限り、見捨てるか見守るしかないのでは、たった15年の寿命しかない犬猫たちは、人生のほとんどをつらい思いのまま生き続けることになります。

 

犬猫はぬいぐるみではないので、毎日、毎日のお世話が必要です。命を守ってくれない飼い主に所有権は、必要ないのではないでしょうか。

 

児童虐待のニュースをご覧になったら、そんなこともぜひ考えていただきたいと思います。